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【アウトドア部】<札幌市>沢渡りにロープ!実は難所の「定山渓天狗岳」登山

札幌市内で本格的登山に挑戦、「定山渓天狗岳」!

 

こんにちは、えぞまちアウトドア部です。
北海道内はいろいろな登山スポットがありますが、札幌市内に住んでいて比較的行きやすいエリアでの登山だと低山ばかりな印象がありますよね。

えぞまちアウトドア部では過去に、札幌から近い登山スポットとして「藻岩山」や、「八剣山(観音岩山)」の登山について記事でご紹介しました。

 

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今回えぞまちでは、八剣山と同様に南区にある山「定山渓天狗岳」に登った際の体験をご紹介します。

 

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定山渓天狗岳とはどんな山?

定山渓天狗岳は、札幌市南区定山渓にある山です。「定山渓天狗岳」または単に「天狗岳」と呼ばれたりもします。

アイヌ語では「キトウシュヌプリ」と言い、「ギョウジャニンニクがたくさんある山」という意味だそうです。

標高は1144.5m、山の高さとしてはそれほどでもないように感じるのですが、実際に登ってみるとなかなか歯ごたえのある山でした。

 

いざ、定山渓天狗岳へ!

 

さて、さっそく定山渓天狗岳の登山道入り口へ。
登山者名簿もこの小屋の中にあります。
さて、画像にもありますが……

 

 

このように、定山渓天狗岳は「ヒグマが例年出没するエリア」です。
(それを言ったら南区エリアはほぼ毎年ですが…)

熊鈴の装備や、なるべく物音を立てたりしながら登るなど、ヒグマに出会わない工夫をしながら登山しましょう。
また、登山する際にはヒグマの出没情報もチェックしましょう。

さて、いよいよ歩き出すのですが…

 

 

この道がひたすらに長いです。登りというわけでもない平坦な道がしばらく続きます。体感ですと20~30分ほども歩いたのかなという感覚でした。

 

 

 

果てのないように感じた「登山道入り口への登山道」をひたすら歩き、ようやく「天狗岳入り口」へ到達します。

 

この時点でかなり体力を消耗します。休憩を挟みながら登山しましょう。

 

 

ここから一気に「山」らしくなります。木の根や土に足を取られないように注意しつつ、また側を流れる沢を見ながら登山道を進んでいきます。

 

 

小さな流れを飛び越える場所がありました。
これが沢渡りか~、などと呑気なことを考えていましたが、これは沢渡りではありませんでした。

この後、ロープを掴みながら沢ギリギリを歩いたり、岩壁をよじ登ったり、かなり流れの早い場所を横断したりします。

 

ロープをつかんで岩壁をよじ登ります

ちょっと最適解がわかりませんが、防水素材の登山靴か、滑り止め機能のある長靴タイプのような靴がよいのか…

ちなみに今回は、靴下の上にビニール袋を履いて、その上からトレッキングシューズを履いて対応しました。

まず間違いなく濡れます。(重要です)

 

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岩場を越えて…

このあたりで精神力が試されます

ゴロゴロとした岩のあるエリアを慎重に、一歩ずつ前進します。写真ではわかりづらいですが斜度はかなりのもので、斜面に立っているだけでも足がかなり辛いです。

ひとつひとつの岩はかなり大きいので、ときどき腰をおろしながら、休憩しつつ登りましょう。

 

見下ろしで撮ると斜面のキツさがわかりやすいですね

いよいよ頂上が見えてくる…けど、ここからも長い!

 

岩場を抜けると、一気に視界が開けました。

いよいよ山頂か!と思ったのもつかの間、ここからの最後のひと押しが非常に長いです。

ここまでの登山道でかなり体力を削られてきたことも影響しているでしょうね。

 

 

ちなみに山頂を目指すこのあたりからの景色は、このような状態。かなり高いところまで来たなー!と実感できます。

山頂付近は平野…というか高原のような雰囲気になっていて、少し楽になったかな、と思わされた瞬間に、最後の試練「ロープ」が現れます。

ここは必死で登ったため写真を撮影する余裕がなかったのですが、イメージとしては「立って登ることはできない砂壁を、太いロープを掴みながらよじ登る」という場所です。

これまで徹底的に下半身の体力を削がれてきたところに、最後に上半身をフル稼働させて登り切ります…!

 

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山頂からの景色

 

山頂からははるか遠くまで見渡せます。登山の醍醐味はこれかもしれませんね。

 


藻岩山や八剣山は街並みを見下ろすのが楽しいですが、定山渓天狗岳はひたすらに山並が続く、大自然が見える景色となります。

下山するまでが登山!

 

山頂に到達した喜びもつかの間、登山にかなりの時間を使ったため、すぐに下山に入ります。登山したことがない方は、下山は楽なのでは?と思われることもありますが、登山においては下山時の事故が非常に多いです。

登るときと比べて、前のめりになる体重をつま先で支えないといけないので転倒リスクが非常に高いためです。

怪我をしないように慎重に、でも疲れたので早く下山したい!という思いとが拮抗しながら、下山完了です。

厳密に時間は測定していませんが、おおむね登山口から山頂まで3時間ほど、下山に2時間ほど、往復で5時間ほどだったかなというところです。

 

おわりに

 

定山渓天狗岳は、札幌市内から登山で訪れるには行きやすい場所で、自然も豊富で気持ち良い登山ができます。

しかし一方で、沢渡りやロープといった若干筋力・技術が必要となる場面があること、ヒグマの出没地帯であること、岩場が多く悪天候時や転倒・滑落時に深刻な事態に陥る可能性が高いことなどから、気軽に「おすすめ」できない山でもあります。

全体的に見ると、難易度としては中級者向けといったところでしょうか。
ただ、「自分は中級者ぐらいの実力があるから大丈夫」と自信を持って言う方は、上級者と一緒に登ったほうがよいです。

登山をされる際は、安全を最優先に自然との対話を楽しみましょう!

 

●施設情報


■施設名:定山渓天狗岳
■住所 :〒061-2301 北海道札幌市南区定山渓
■地図 :

 

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