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【歴史部】<深川市>特徴的な遺物が続々出土の「音江環状列石」へ行ってきました!

 

こんにちは、えぞまち歴史部です。

北海道の歴史でもいろいろとテーマがあり、縄文、アイヌ、幕末、屯田兵など、

どれをとっても飽きることのないテーマですね!

以前にえぞまちでもテーマにした、続縄文時代の遺跡「フゴッペ洞窟」や、

西崎山環状列石、忍路環状列石、地鎮山環状列石なども興味深い遺構でした。

 

www.ezomachi.com

 

今回「えぞまち」では、深川市にある遺構「音江環状列石」へ行ってきました。

 

●音江環状列石とは?

 

音江環状列石は、深川市向陽にある環状列石です。

この場所は、石狩川に面する12号線沿いの丘陵地帯にあります。

12号線沿いに大きな「音江環状列石」の看板が見えます。

この丘は「稲見山」と呼ばれており、環状列石は稲見山の

標高115m前後の場所にあります。

 

 

さすがに本格的な登山装備までは必要ありませんが、

かなり長い階段がありますので、

歩きやすい服装で訪れてくださいね。

 

 

音江環状列石は、1952~1955年に東京大学考古学研究室によって遺構が確認され、

1956年には国指定史跡になっているという、古くから知られる遺構のひとつです。

 

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●音江環状列石の見どころは?

 

音江環状列石の見どころは、特徴的な遺物が出ているということです。

ヒスイ玉や弓、石鏃といった遺物が多数出土しており、

これは音江環状列石の特徴のひとつです。

 


このヒスイ玉や弓などの出土品は縄文時代後期のものとされています。

音江環状列石が墳墓であると考えられた根拠は、

石の下から見つかった穴に「ベンガラ(顔料)」が撒かれていたためです。

ベンガラについては知っている方も多いと思いますが、赤色顔料ですね。

江戸時代にインドから輸入された際に

「ベンガル」から「べんがら」になったようです。

ベンガラは酸化鉄を主成分としているので、

製鉄や金属器との関係を疑いたくなるのですが、

少なくとも赤色顔料のうちベンガラは、古代人の間では神聖視、

あるいは宗教的・呪術的な意味付けがなされていました。


無機顔料としてのベンガラは、約10万年前とされる南アフリカの

ブロンボス洞窟から、ベンガラの製作工房と推定される遺構が

出土しているほか、

スペインのアントン洞窟では約5万年前、ネアンデルタール人が

使用したとされるベンガラ(酸化鉄顔料)が出土しています。

北海道では、千歳の柏台1遺跡と呼ばれる約1万7千万年前(旧石器時代)

の遺跡からもベンガラとみられる遺物が出土しているようですね。

(赤色顔料は太陽信仰に近いものだったのではとする説もあるようですね。)

 

 

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さて、石の配置についてですが、

小樽市の忍路環状列石は、列石が取り囲む平面に砂利が敷き詰められています。

同市地鎮山環状列石も、砂利というほど細かいものではありませんが、

小さめの石が墳墓底面に敷き詰められていたことが特徴的です。

余市町の西崎山環状列石では、周囲に不規則に丸い川原石が散在しています。

 

 

音江環状列石では、”砂利”や”石”というよりは少し大ぶりな岩が

かなり緻密に敷き詰められていて、

先に触れた3つの環状列石とは少し異なった地面の印象を受けました。

(単純に「綺麗に残っていた」というだけの話かもしれませんが…)

 

石や岩の特徴については、もちろん、

「その場でどのような石・岩が採取できるか」

という点が影響するので、

場所によって違った雰囲気となるのは頷けるものですね。

 

確かにこうしてみると明らかに形が違います

また、13基ある環状列石のうち、立石を持つものと持たないもの、

という区分もあるようです。

遺跡北側にある2・3・5・7・9・10号は立石があり、

遺跡南側の11・12・13号は立石がないのだそうです。

 

現代の感覚では、

立石がある(何らかの特徴がある)≒特殊な墳墓ということで、

当時の社会でのリーダー的な人の墳墓であったのでは?

などと勘ぐってみたくもなるのですが、

ヒスイ製の首飾りや漆塗りの弓の一部が残っていたのは

11号、つまり南側の墳墓で、立石のないものであったそう。

単純に結論に飛びつくのは危険ですね。

 

北の縄文(音江環状列石(深川市)) - 環境生活部文化局文化振興課

音江環状列石 文化遺産オンライン

北海道ふかがわ観光サイト| ふかがわの石碑をご紹介します

 

 

 

●おわりに

 

音江環状列石の現地の看板の情報によると、墳墓は13基確認されていますが

まだ未発掘のものが30基ほどあるのではないかという予想もあるようです。

今後発掘が進んだ際に、音江環状列石ならではの出土品の理由や、

他の遺跡との違いなどが詳しく判明する部分もあるかもしれませんね。

 

●施設情報


■施設名:音江環状列石
■住所 :〒074-0000 北海道深川市音江町(向陽)
■アクセス:車でのアクセスとなるかと思われますが、

      環状列石入り口の左右は私有地とのことなので、

      訪れた際の駐車は現地の掲示等に従うようにしてください。


■地図 :

 

 

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