深川市の歴史が集約された施設「深川市 郷土資料館」
こんにちは、えぞまち歴史部です。
深川市には、「音江環状列石」や「旧鷲田農場事務所」など、様々な史跡があります。
そうした歴史スポット・史跡の現地はそれ自体が魅力的な場所ですが、それらが集約されているのが地域ごとにある「郷土資料館」や「博物館」といった建物です。
深川市の郷土資料館は、深川市西町にある「生きがい文化センター」の中にあります。
ここには、古代から近・現代にいたるまでの深川市の資料や化石などが集約・展示されています。
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最初に目に入る「化石」の展示
まず目に入るのが「化石」の展示です。
壁面に大きく展示されているのは「フカガワクジラ」の化石です。
およそ500万年前に生息していたとされる、全長約6.3m、「ヒゲクジラ」の一種とされているのだそう。発見されたのは昭和53年のことだそうです!
土器の展示も豊富!
化石の隣には、出土した土器の展示があります。点数も豊富ですが、大きさ、文様、形状もそれぞれに違いがあることがわかります。
石鏃や「つまみ」のついたナイフなどはこの年代の遺跡の定番ですね。一緒に展示されている「種子」も興味深いですね。
音江環状列石のジオラマの展示も!
えぞまち歴史部で訪れた「音江環状列石」のジオラマ展示もありました。
現地で歩いてみた場所も、上空から俯瞰するとこのような形状になっているのですね。
「擦文文化」期の鉄製品の展示も
続いて、「擦文文化期」と呼ばれる時代の展示があります。
この時代に入ると、鉄をはじめとした金属製品の遺物が多く見られます。同じスペースにある「炭化米」も興味深いです。
アイヌ文化の展示もあります
近年注目度の高いアイヌ文化に関する展示もあります。
千歳市埋蔵文化センターなどにもある「蕨手刀」や、室町時代のものとされる日本刀、江戸時代の合口拵も展示されています。
また、「星兜鉢」や刀はもちろん本州から持ち込まれたものとされていますが、パネルにもあるように、「どのような形で持ち込まれたのか」が大変興味深いですね。
交易によって持ち込まれたと考えるのが従来からある考え方ですが、もしかすると、この遺物が示す鎌倉時代・室町時代、南北朝時代にそれぞれ、当時の権力者の思惑とは関係なく、本州から北海道へ移り住んだ人々が相当数いたのかもしれませんね。
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階段を下ると「開拓時代~近代の展示」へ
階段を下ると、開拓(屯田)時代~近代の物品が展示されています。
この内容に至ると、北海道開拓の村や、「つきさっぷ郷土資料館」、「山鼻屯田記念会館」、などでも目にするような、開拓時代から近代・現代に至る物品の数々を見ることができます。
外へ出ると「屯田兵屋」もあります!
さて、資料の数々を見て外へ出ると、少し離れた場所に「屯田兵屋」があります。
この屯田兵屋は、広島県から入植した「藤原嘉六」氏が使用したものとのこと。
このほか、香川県などをはじめとして22府県から入植してきていたのですね。
屯田兵屋のつくりとしては、「琴似屯田兵村兵屋跡」とほぼ同じつくりですね。
おわりに
「深川市 郷土資料館」は、深川市の歴史に関する資料がぎゅっと集約された資料館でした。古代~近代までを一気に学べて、資料の点数も豊富、じっくり見ればあっという間に時間が過ぎてしまいます。
ぜひ深川市を訪れた際には、一度見て回ってみてほしいスポットです。
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■施設情報
●施設名:深川市 郷土資料館
●住所 :〒074-0012 北海道深川市西町3−15 生きがい文化センター
●地図 :
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