「ウポポイ」とは一味違った雰囲気の施設だった「ポロトコタン」
こんにちは、えぞまち歴史部です。
アイヌ文化や北海道の歴史に関心を持つ人が増え、近年は展示やイベントなども増えてきたように感じますね。
白老町にある「国立アイヌ民族博物館 ウポポイ」は世間的にも注目度の高い施設となりましたが、ウポポイができる以前、この場所には「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」がありました。
今回えぞまち歴史部では、この「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」の記憶を写真とともに振り返ります。
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「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」
北海道白老郡白老町にあった「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」は、アイヌ民族に関する展示が行われていた博物館でした。
「ポロトコタン」という名前は、「大きい湖の集落」という意味で、この湖「ポロト湖」は現在でもウポポイの中にあります。
「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」の内部
「アイヌ民族博物館(ポロトコタン)」の内部には、現在の「ウポポイ」ほど設備や施設は整備されていませんでしたが、様々な展示がありました。
アイヌ語・アイヌの人々が利用していた道具・船などの説明展示です。


狩猟のために飼育していたとされる「北海道犬」の説明もありました。
狩猟というのもヒグマ猟やエゾシカ猟を指していたようですね。
このときは天気がよかったので、気持ちよさそうに寝転んでいました。
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ポーランド人で、白老に住みアイヌ・極東先住民族研究を行っていた「ブロニスワフ・ピウスツキ」氏の胸像も展示されていました。
彼が北海道に移住したのは1905年のことで、以降は大隈重信や小説家・二葉亭四迷などと交流しつつ、アイヌ研究を続けていたようです。
北海道の歴史を語るときに欠かせない「松浦武四郎」の説明展示もありますね。
奥に見えチセが並ぶ場所は「コタンゾーン」と呼ばれていたエリアで、ここではアイヌ文化の解説やアイヌ舞踊の実演などが行われていました。
この「ピヤパの甘酒」は、小樽にある田中酒造開発の商品です。
米麹に加えてピヤパ(ヒエ)を使って作られた甘酒です。
北海道を舞台とした漫画「ゴールデンカムイ」は、現在も大人気ですね。
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おわりに
こうして見ると、現在のウポポイのように「どんどん観光に来てください!」という雰囲気ではなかったかもしれません。
記憶の限りですが、比較的敷地内も静かで、混雑していたような印象もありません。
とはいえ本来、博物館とはそういうものかもしれませんね。
「ポロトコタン」には「ポロトコタン」の、「ウポポイ」には「ウポポイ」の魅力があるなと、写真を見ていて感じました。
なお、「ウポポイ」についてもえぞまちで後日記事にいたしますので、お楽しみに!
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