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【観光部】<平取町>山にぽっかり穴が…!?「オプシヌプリ」の幻想的なスポットを訪れました

こんにちは、えぞまち観光部です。


山に行く目的は登山・ハイキングや釣り、山菜採りをするという方もいるでしょう。


ですが、山そのものを眺めるというのも楽しいものですよね。

 

今回は平取町の「ある特徴」がある山「オプシヌプリ」を訪れました!

 

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オプシヌプリはどんな山?

 

オプシヌプリは、平取町を流れる沙流川、二風谷ダムの近くの国有林にあります。

平取町の二風谷資料館などがあるエリアからは、沙流川を挟んだ向かい側に位置しています。

 

オプシヌプリの「穴」?

 

さて、このオプシヌプリ、沙流川沿いにある山でもちろん風景が良いのですが、この山にはひとつ、他にはない特徴があります。

 

それが…山に「穴が空いている」こと!

 



付近にある「びらとり温泉ゆから」にも、オプシヌプリについての写真パネルがありました。

 

 

グレースケール写真だとなおわかりやすいですが、確かに山頂付近に「穴」があります。

 

現在は、上部が崩落で欠けた形となっているのですが、明治31年ごろまでは上部がつながった「穴」そのものだったそうです。その時代も見てみたかった…!

 

 

※ちなみに、このときえぞまちは「びらとり温泉ゆから」に宿泊したのですが、お食事、スタッフの方の温かい接客、ゆったり入れる温泉…と、素晴らしい体験をしてきました!

平取町はトマトの名産地だからでしょうか。箸置きがトマトでした!

 

平取町で育った競走馬「ダイタクヘリオス」の説明と、「ウマ娘」もいました!

 

ゴールデンカムイのポスターも!やはり北海道・アイヌの文化に関心が高まっていることを感じますね。

 

「穴」の伝説とオキクルミカムイ

 

 

オプシヌプリの「穴」については、明治31年の大雨と大水害があった際に、峰が崩れたことによって生じたとされるのが一般的です。

 

しかし、この「穴」については、アイヌの伝承が残っています。

 

それは、平取町に関係の深い「オキクルミカムイ」の伝説です。

 

伝説によれば…

 

昔、十勝方面のアイヌが沙流川を攻めてきた。
オキクルミカムイは争いになることを好まなかったため、攻めてきた敵に対して、「技比べ」で勝敗を決めようと提案した。
オキクルミはヨモギの矢を弓につがえ、川の向こうの山へ向かって矢を放った。
すると、この矢は見事に山を貫いた。
十勝アイヌはそれを見て戦うことをやめ、争いは防がれた

 

というもの。

 

オキクルミのファインプレーということですね!

 

ちなみに、平取町とオキクルミの関係については、日本の歴史でも名高い「源義経」と絡めた「義経伝説」があり、平取町には「義経神社」と「義経資料館」があります。

 

www.ezomachi.com

 

また、平取町の中心市街を抜けて、二風谷資料館方面へ向かうと、国道沿いに建つ巨大な「オキクルミ」の像が出迎えてくれます。

 

 

<周囲の建物や電柱と比べると、とんでもない大きさなのがわかりますね!

 

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オプシヌプリの夕日

 

この「穴」がもたらすもうひとつの特徴があります。それは、沙流川流域のスポットからオプシヌプリを見ると、日没の際に夕日がちょうど「穴」の位置を通るというものです。

 

ただし、ちょうど穴に太陽が重なるのは夏至の前後数日間だけとのこと…!えぞまちが訪れたときはまだ時期的には早く(4月)、ちょうど穴に重なる瞬間は見られなかったのですが、それでも充分に幻想的な風景を見ることができました。

 

 

こちらが17:30ごろの様子。夕日が稜線にかかりつつあります…!

 

 

この時点で、すでに「穴」が夕日に照らされてはっきり見えますね!

 

 

こちらは17:45ごろの様子。夕日が半分ほど隠れました!

 

 

そして完全に夕日が隠れます…!暗くなりつつある空に、影となった峰が見え、さらにくっきりと穴が見えました!

 

オプシヌプリ「視点場」

 

沙流川流域には、この「オプシヌプリ」の夕日を見られるスポットが用意されています。

 

ここはちょうど橋となっている場所で、付近には簡素な椅子などもあるので、座りながらゆっくり夕日を待つのもよいかもしれませんね。

 

 

また、橋を渡った反対側は遊歩道・公園となっているのですが、ここは「カンカン2遺跡」の表示があります。

 

 

沙流川沿岸の続縄文時代・擦文文化(10世紀中頃から11世紀はじめごろ)の遺跡で、石器・土器・鉄器のほか、平取町では出土例のなかった青森県五所川原で制作された須恵器、周溝盛土遺構、朝鮮半島で制作された椀や刀が発見されているとのこと。本州との交易があったことを示す重要な場所となりそうですね。

 

ちなみに「カンカン」というのは、この場所がある沙流川の支流の「看看川(カンカン川)」のことで、アイヌ語の「カンカン(曲がりくねっている)」という言葉を由来としているようです。

 

この場所には1858年、松浦武四郎が訪れたとされ「カンカンコタン」について記録しているとのこと。

 

平取町を訪れた際は、ぜひこれらのスポットも訪れてみてください!

 

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施設情報

◯施設名:オプシヌプリ(視点場)
◯住 所:〒055-0101 北海道沙流郡平取町二風谷 国道237号線
◯地 図:

 

 

 

 

 

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