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【歴史部】<札幌市>ただの”橋”じゃなかった!幌平橋のポートランド広場を訪れました!

交通路以上の意味のある橋!幌平橋

こんにちは、えぞまち歴史部です。
札幌市は、ほぼ中央に豊平川が流れており、この豊平川の渡河や治水に関しても、一言では語りきれない歴史があります。

 


現代では豊平川にはいくつも頑丈な橋がかかり、車でも徒歩でも苦労することなく渡ることができますね。
しかし、その橋自体に注目することはあまりないかもしれません。

 


今回えぞまちでは、豊平川にかかる橋のうちのひとつ、「幌平橋」を訪れました。

 

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「幌平橋」はどんな橋?

 

 

「幌平橋」は、地下鉄南北線「中の島」駅と「幌平橋」駅の間にあたる位置を地上で結んでいる橋です。

豊平川で例年開催される「道新・UHB花火大会」では観客が集まる場所のひとつになっていますね。

 

 

幌平橋は徒歩で渡ることもできる橋で、橋の上に設けられたアーチが目を引きます。このアーチは登ることができ、アーチ上からは豊平川とその流域を見渡すことができます。

 

 

 

<過去には「札幌川見」というイベントが実施されたこともありました。

 

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この「幌平橋」の歴史についてみると、最初にこの場所に橋が架けられたのは1927年のことです。

 

 

この碑は幌平橋から少し中の島側の場所にある碑で、碑には「創設者 河合才一郎氏」の名前が書かれています。この河合才一郎氏というのは当時の北海道議会議員で、札幌市と豊平町(当時)との間に全長159m、幅5mの木橋を「私費」(!)で建設した方で、個人が架けた橋としては、当時日本一のものでした。札幌市と豊平町とを結ぶ橋だったので、「幌平橋」と名付けられ、豊平橋よりも上流に架けられた初めての橋となったのです。

この後、1937年には北海道が新たに木橋を架橋、さらに、1954年にはゲルバートラス橋が架橋されました。

「ゲルバートラス橋」というのは、橋の両側の橋脚から空中にカンチレバーアームが突き出し、両側のカンチレバーアームが中央の吊桁を「引っ張る力」で保持するという形の橋です。

ちなみに、ここよりさらに南(上流)に位置する「藻岩橋」も同日に架橋されており、この藻岩橋のたもとには、「馬の渡し場船場跡」や「渡し船場跡」のパネル表示があります。

 

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なお、このとき架けられた幌平橋にはまだ歩道が設置されておらず、歩道を架ける工事は1966年と1970年の2回にわたって行われました。

 

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幌平橋の「ポートランド広場(PORTLAND SQUARE)」

 

 

さて、幌平橋はこれまでお話してきたように、徒歩でも車でも通行できる幅を持つ橋なのですが、徒歩で渡る際に通行するエリアには、「ポートランド広場」という表示があります。

 

 

アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド市は、1959年から札幌市と姉妹都市提携がなされているのですが、1994年、姉妹都市提携35周年を記念して、当時のポートランド市長ヴェラ・カッツ氏率いる交流団が札幌市を訪れ、記念事業が催行されました。記念事業の一環としてこの幌平橋の見学も行われたことを契機として、幌平橋の歩行空間は「ポートランド広場」と命名されたのです。

 

 

ポートランド広場には三角錐のパネルが設置されており、ポートランド市の「ローズ・フェスティバル」の説明やポートランド市の特徴などの説明が記載されています。

 

 

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ぴったりのオブジェ「サーモン・リバー」

 

 

ポートランド広場の幌平橋駅側には、目を引くオブジェがあります。このオブジェは「サーモン・リバー」と命名されています。

 

 

これは、制作者であるポートランドの金属彫刻家「リー・ケリー」氏が、自身が子供時代を過ごしたアイダホ州中部の川からイメージしたものとのこと。

サーモンといえば鮭のことを指しますが、豊平川は鮭と切っても切れない関係にあり、まさにこの場所にぴったりのオブジェといえそうですね。

 

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施設情報

 


○施設名:幌平橋(ポートランド広場 PORTLAND SQUARE)
○住所 :北海道札幌市中央区南15条西1丁目
○地図 :

 

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