こんにちは、えぞまちグルメ部です。
「レトロなカフェ」や「ヴィンテージ風のお店」というのは、根強いファンの人気に支えられてひとつのジャンルとして認知されつつありますね。
えぞまちがこれまで訪れたいくつかのお店やカフェにも、レトロな雰囲気やヴィンテージ雑貨などを揃えているところがありました。
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今回は、札幌市中央区、山鼻エリアにて、一見するとカフェとはわからないかもしれない、しかし素敵な雰囲気を醸し出しているお店を見つけてしまいました!
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住宅街に突然現れる「レトロな建物」!
こちらが今回訪れたお店の外観です。
木造の建物と門構え、そして「志ちや」の表示。つまり質屋さんの建物なのだということが読み取れます。相当歴史がありそうな建物ですよね。
門に近づいてみると、この建物がカフェであることがわかります。「カフェ」ではなく「カフェー」という表記もよいですね。
「カフェー」はもともとフランス語の「café」なのでコーヒーの意味なのですが、17世紀ごろのヨーロッパでの喫茶店を指し、日本では20世紀前半から「社交喫茶」という位置づけだったようです。
ちなみに、札幌にあるレストランチェーン「銀座ライオン」の屋号の由来は、1911年に銀座に開店した「カフェー・ライオン」であるとされていて、カフェーは必ずしも喫茶店というわけではなく、食事を出す店、喫茶店、バーなど飲食店のうち幅広い態様をカバーしていた様子がわかりますね。
…話が少し逸れてしまいました。
一見すると「お店」感はあまりないのですが、恐る恐る玄関へ入ってみます。
「OPEN」の文字があるので、入って良さそう…中に入って声を掛けてみると、ご店主がお出迎えくださいました。
「歴史」と「現代」を感じる店内!
店内に入ると、まずカウンター席があります。テーブルの木目も美しいですね。
カウンターに座ると、立派なオーディオ機器とレコードの数々。入店すると素敵なジャズをかけてくださいました。
くるりと後ろを振り返ると…ギャラリーのような本棚。本のジャンルは建築を中心に、科学技術、美術、そしてジャズに関してや、平和・倫理に関する本なども目立ちました。「本棚はその人を表す」というのはそのとおりですね。
そんな本棚の中に、1冊のファイルを発見。このファイルは、このお店「旧鎌田志ちや」の建物をリノベーションしてカフェになるまでの歩みなどがスクラップされていました。この建物への深い愛情が感じられる一冊ですね。
さて、お店の奥には、テーブル席もあります。ここにもレトロな品々が数多く…ついつい色々と眺めてしまいたくなります。
この日はふらりと寄ったので、メニューは基本的に飲み物のみ。フレンチコーヒーをいただきましたが、酸味がなく深い苦みを味わえる「オトナな味」のコーヒーをゆっくりと楽しめます。
なお、あらかじめ予約しておけばフードメニューがいただけることもあるのだとか。詳しくは問い合わせをしてみてくださいね。
「志ちや」の蔵がギャラリーに!
さてさて、この「旧鎌田志ちや」はお店の外観・内観にも特徴がありますが、それだけではありません。
お店の奥には、「志ちや」のころに使われていた「蔵」があります。この日は特に展示などをしていなかったのですが、「見ますか?」と仰られ、中を見せていただけることに…!
通路を抜けた先には…
煉瓦づくりの「蔵」…いえ、ギャラリーが!ここは絵画や芸術・美術作品などの展示会が行われるのだそう。この一面煉瓦の壁面に展示する様子は、さぞ見応えがあることでしょう!
この建物はそもそも、大正13年に質屋として立てられた建造物。建築からは実に80年を越える年月が経っています。
つまりこの蔵は、質屋さんが預かった品物を保管しておく蔵だったというわけですね。
このような形で新たな役割を与えられた蔵と建物、古い部分も残しつつ、現代まで町を見守っているような感じを受けました。
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おわりに
「旧鎌田志ちや」は、この山鼻地区の歴史を感じるとともに、レトロな雰囲気の中でゆったりとコーヒーを楽しめる、紛れもない「カフェ」でした。
コーヒーを飲んだり、本棚の図書を見せていただいたり、あるいはご店主とお話をされたり、展示会に使ったりと、いろいろな可能性を秘めている建物だなと感じる、素敵な時間を過ごせる場所でした!
<※営業状況・定休日等についてはお店へお問い合わせください。
施設情報
◯施設名:旧鎌田志ちや
◯住 所:〒064-0810 北海道札幌市中央区南10条西9丁目1−30
◯URL :http://www.tonden-street.com/
◯地図 :
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